毎日、年中無休 お昼12時~夜20時 東京卍會 格別後夜祭 何度行ったのか等は 把握はしていない。 まだ指で数えられる 程度だろうか。 歌舞伎町というミステリアス な街にひっそりと潜む 極上のパワースポット 新宿SPECIAL。 表も裏も無い、 心に傷を負った者達が 毎日ここを訪れる。 薄暗い洞窟を思わせる入り口。 普段の自分なら気が付かずに、 通り過ぎてしまうかも知れない。 冴えない気分で ミステリアスな街を歩く人々。 酔い潰れた人々、 怪しいアジア人と思わしき人々。 ここは人種の坩堝であり、 人格の坩堝な街である。 この街の全ての姿は、 個人という単位では 把握する事など出来ない。 それ故、ミステリアスなのである。 薄暗い洞窟の先にはぎこちない 動きをするエレベーターがあり、 その何の変鉄も無いシンプルな エレベーターで深呼吸をする。 さて、今夜はどんな遊びが 待っているのだろうか。 何処で何度遊んでも、 遊びの前にはそんな気持ちになる。 2階のボタンを押し、 ぎこちない動きはやがて止まり、 扉がゆっくりと開いた。 "眩しい" 左端の扉から溢れた 目映い光が期待を膨らませる。 扉を開けるとその光は更に強さを増し、 無意識に目を閉じてしまった。 すると、まるで純潔の 初な女性達の香りがする。 この匂いだけは何にも 例える事は出来ない。 過去に『Perfume』という 映画を観た事がある。 映画の中に出て来るPerfume の成分は生きた女性でその特別な Perfumeを嗅ぐ事で人々は裸になり 行為をしたくなるという映画だった。 恐る恐る瞼を開くと ベルサイユ宮殿の様な豪華な店内、 壁には絵画や写真が飾られてある。 美しい女性の写真の前に立ち止まる。 この世にこんな美しい 女性が本当に居るのだろうか。 世界中を旅してきた私は、 世界中の美女と 何度も出会う機会があった。 透き通る白い肌に ブロンドの美しい髪、 まるで宝石の様な瞳。 唇に色気と美しい輪郭の黒人女性、 鋭い顔の奥に秘密を潜めた何度 遊んでも濡れ続ける極上のアジア人。 然し、写真の中に閉じ込められた美女達 は、それを遥かに上回るのである。 巨大な水槽の前にある 椅子に腰を掛ける。 水槽を覗くと見た事も無い 高級そうな魚ばかりだ。 遊びを忘れて"うっとり"しそうになる。 純潔と思わしき一人の女性が現れる。 ふと、その顔を見て目を疑った。 "これは夢ではないだろうか" 先程写真に閉じ込められていた 美女が目の前に現れたのだ。 いや、写真よりも遥かに美しい。 その完璧極まりない姿に目を 奪われて瞬きする時間すら勿体無い。 一呼吸置いた後、美しい女性は 私の驚いた顔を見て ドリンクを運んできた。 心が読まれていたのだろうか。 美しさに見とれる余り、 気がついたら喉が カラカラに乾いていたのだ。 女性は顔が美しいばかりではない。 その声、話口調、内容、 全てに品格があり銀座の高級クラブ にも勝る一流の女性ばかりなのだ。 帰るのが勿体ない。 いっその事、ここで人生が 終わっても構わない。 必死にその女性の爪先から 髪の毛、小さなホクロ 全てに食らいついていると ・・・ 奥からシェフが手料理を運んできた。 三つ星レストランで味わう 様な豪華で素晴らしい料理。 高級食材をふんだんに 使った最高級の料理ばかりだ。 普段は料理店で向かい合って 別皿で食べるのが当たり前だが、 ここでは美女と・・・する。 この美女を落とした様な 祝福の時間を味わうのだ。 是非、この店に来たらシェフ のオススメを頂くと良い。 料金だが、高級料理に 美女がついてくるのか はたまた美女に高級料理 がついてくるのか "格安"なのである 一流の男達が"イキツケ"として 行く店に相応しいのである。 SPECIAL(スペシャル) 東京都新宿区歌舞伎町 1-7-1 J2ビルディング2F